2009年8月17日月曜日

フリースクールにおける、ミーティングの意義。

 クロンララスクールは東京シューレが交流を行っている、アメリカのフリースクールである。『フリースクールとはなにか』によると、「クロンララスクールは、設立が古いということだけでなく、さまざまな機会をとらえて子どもが中心の教育の大切さを説いてきており、フリースクールとしてもホームエジュケーション運動の拠点としてもアメリカのリーダー的存在の一つである」(42頁)と紹介されている。
 クロンララの活動の鍵となるのは、ミーティングである。再び、『フリースクールとはなにか』より引用する。

クロンララの活動はミーティングで話し合って決められている。子どもとスタッフが対等のクロンララでは、ミーティングでもそれは同じである。子どもの提案もスタッフの提案と同じように扱われるし、決を採るときは、子どももスタッフも同じ一票をもっている。そればかりではない。スタッフの採用も、子どもたちがほかのスタッフと話し合って決めるのだ。スタッフの希望者は、子どもと前からいるスタッフのインタビューを受け、何日かクロンララで過ごしたあとで、子どもとスタッフのミーティングで話し合って決められる。(『フリースクールとはなにか』、43~44頁)

 『超・学校』で紹介されたサドベリーバレースクールにも、同じような記述があった。子どもとスタッフは同じ1票を持つということ、スタッフの人事に子どもも加わって話し合うことなど、共通点が多い。
 東京シューレでは活動を話し合う、というレベルでミーティングが重視されている。けれどスタッフの人事まで話し合うということはない。

 直接民主制を成立させるかのように、フリースクールではミーティングが重視されているようだ。

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