2009年3月7日土曜日

梅田望夫『ウェブ時代をゆく』

'われわれは情報の無限性の前に生きている。しかし人間存在は有限性を持つ。今や各種資料やデータ・書籍がネット空間にある。その状態では資金も学歴もほとんど意味を持たない。純粋にその対象がどれだけ好きか、興味を持てるか、対象に対しどれだけ時間を注ぎ込めるかで勝負が決まる’というメッセージを受けた本であった。

私は重ねて「オープンソース・プロジェクトも、成功するものと失敗するものがあるよね。もちろんほとんどは失敗するよね。その差は何だと思う
と尋ねた。「成功するかどうかは、人生をうずめている奴が一人いるかどうかですね」と彼(石黒氏)は端的に答えた。(66頁)

時間だけがすべての人に平等に与えられたリソースである。その時間を、自らの志向性と波長の合う領域に惜しみなくつぎ込む。それが個を輝かせる。大切な時間というリソースを自分らしくどう使うのか。そこがこれからはますます問われる。(90頁)



*(  )内は石田一。

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