2010年4月29日木曜日

「内職」の研究。

 授業中、関係ない科目を勉強すること。生徒の間では「内職」と呼ばれる行為である。なぜか教員は「内職」を目の敵にし、内職をする生徒を叱る。

 学校という空間において、なぜ「内職」という生徒文化が発生したのだろうか。なぜ生徒は「内職」をするのだろう。私が高校時代に常に内職をし続けたがゆえに、その点に非常に興味がある。そのため、現在の大学生に高校時代のことを振り返ってもらいつつ、調査を行いたいと考えている。


●先行研究:CiNiiで調べたところ、学校における内職の実態についての調査は存在せず、大学の授業改善の論文内で「内職を禁止させる」ものとして桜井の論部と川口の論文が紹介されているだけである。(桜井芳生 メディアのダーウィニアン社会学序説--IT時代における「内職・私語封じ」にもなる「大学授業改善(FD)テクニック」の紹介もかねて  地域政策科学研究、川口啓子 学生参加型授業の試み : 2005年度「福祉経済論」における学生たちの多彩な報告 大阪健康福祉短期大学紀要)

 それゆえ、今回は大学以前の段階での「内職」の実態を探る調査を行うことに意義があると考えられる。


 後述するアンケートを大学生に配布し、高校時代を振り返る形で調査を行えればと思っている。


●今後の問題意識としては、


「内職」という語は、いつ登場したか。

「内職」を、教員はどのように扱ってきたか。

「内職」を、なぜ教員は叱るのか。


…を研究していきたいと思っている。


●私の内職体験について。


 「内職」という文化の存在を知ったのは和田秀樹の受験勉強術についての本であった。中学生の頃である。受験に関係のない科目は内職をして勉強時間に変えろ、などの主張が印象的であった。私が内職を始めたのは高校1年生から。大学の付属校であるため、大部分がそのまま系列大学に進学するが、私は初めから外部の大学への進学を希望していた。そのために受験勝利を目指し、ひたすら授業中は内職をしていた。

 各種問題集を説き、単語帳(英語・国語)を開き、授業を半分聴きつつ勉強していた。そのように熱心にやることが「真剣さ」の証であると考えていた。

 結果的に、第五志望の早稲田大学教育学部に現役合格。これは内職のお陰なのか、内職をしたために「第五志望」合格であったのか、未だによく分かってはいない。


●アンケートの中身について。


以下の内容を考えている。以下、引用。


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 「内職」に関するアンケート。


①あなたは学校で内職をやっていましたか?


はい/いいえ


②「はい」と答えた方に質問します。


⑴いつごろから、内職をはじめていましたか。

小学校から/

中学校1年から/2年から/3年から/

高校1年から/2年から/3年前期(4~9月)から/3年後期(10~3月)から


⑵どのような「内職」をしていましたか(複数回答可)。

あ:授業中に単語カードを読む

い:授業中に授業科目の参考書を読む

う:授業中に授業科目以外の参考書を読む

え:授業中に授業科目の問題集を解く

お:授業中に授業科目以外の問題集を解く

か:授業中に授業に関係しない本(小説・新書など)を読む

き:授業中に授業に関係しない雑誌(漫画・週刊誌など)を読む

く:その他


⑶「その他」と答えた方に質問します。具体的には、どのように内職をしていましたか。




⑷内職をしていたのは何故ですか。

あ:受験勉強を進めるため

い:授業がつまらないため

う:暇であったため

え:授業についていけないため

お:教員が嫌いだったから

か:友人が内職をしているから/内職を薦めるから

き:その他(内容をお書きください                )


⑸内職をしていた教科は何ですか(複数回答可)。

英語(リーディング)/英語(オーラルコミュニケーション・文法)/英語(ライティング)/数学1・A/数学2・B/数学3・C/現代文/古典/漢文/日本史/世界史/地理/倫理/現代社会/政治・経済/物理/化学/生物/地学/保健・体育/家庭/芸術/総合学習


⑹内職をして、教員に見つかったことはありますか。


ある/ない


⑺⑹で「ある」と答えた方に質問します。

その際、教員の反応はどうでしたか(複数回答可)。

あ:叱られた

い:黙認された

う:その他(具体的にご記入ください                   )



③あなたについてお答えください。

⑴あなたの出身高校はどちらですか。

国立/公立/私立


⑵あなたの出身高校名をお教えください(任意)。


       高校    科


⑶あなたの大学はどちらですか(任意)。


      大学       学部     年


ご協力、ありがとうございました。



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