2007年7月19日木曜日

本が読めない!

 どうしようもなく、本が読めなくなるときがある。めがねの度があっていないのか、疲労困憊なのか、理由もなくそうなっているのか、よく分からない。しかし、いま私は当にその状態にある。
 理由はなんだろうか。3点思いつく。
 1点目、テスト前だから。期限が近づくほど、何故か勉強したくなくなるときはある。
 2点目、ダンテの『神曲』を読んだから。分からなさ過ぎて、本を読む感動が沸かなくなったから。
 3点目、頭の中がマンネリズムに陥ったから。私の読む本は教育に関するものが多い。そのため、頭脳の中がいっぱいいっぱいになっているのではないか。
 
 こういう時は、量が少ないのに、一冊の本の形式をきちっともっている、中谷彰宏の自己啓発本がいい。
 中谷彰宏の本は、何もしない価値、何度も同じものを見る価値など、近代思想が取りこぼしてきたものを再評価する本が多いような気がする。いわば、童話『モモ』的価値といえよう。ポストモダン的発想といえなくもない。睡眠時間を削る、という表題の本がはやる時期に「やっぱり寝るほうがいいよ」といったり、「早くしなきゃ、早くしなきゃ」とあせる人に、「集中力をつけるには意識的にゆっくり動かなきゃ」と諭す。うーん、これはすごいことだ。

 早く、本を読む生活に復帰したい。ちなみに今日私は『神曲』の地獄編、読了しました。すごい本です。ソクラテスやプラトンが地獄にいるんです。それも、神を信仰しなかったために。当時のローマ教皇も地獄に落としています。聖物売買の咎で。なんともすごい本です。大学時代に読めて、よかったと思います。余り理解は及びませんでしたが。

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